固定された摩擦面
主に非ロール型のProシリーズ。床に置いたボードの上でパッドを動かします。潤滑剤を使用しない設計で、多方向の運動を一枚のボードで構成できます。
製品の構造、負荷が生まれる力学、6つの調整変数、競技・機能改善につながる運動課題を専門家の視点で体系的に解説。

専用ボード+接触パッドの関係に焦点を当てて解説します。現行モデルの材料配合や特殊表面処理の詳細は、メーカーが開示した情報だけを仕様として扱います。

主に非ロール型のProシリーズ。床に置いたボードの上でパッドを動かします。潤滑剤を使用しない設計で、多方向の運動を一枚のボードで構成できます。
手や足、前腕で適切なパッドを使い分けます。荷重と身体姿勢の組み合わせが、抵抗と安定性の条件を決めます。
Level One教材のNo.3パッドは膝のクッション用途。ボード表面でスライドさせるものではありません。パッドの選択は製品付属の指示を優先してください。
水平抵抗を生み出すのはパッドとボードの接触。重要なのは「ただ滑る」ことではなく、動きの中で抵抗を調整できること。
体重のかけ方、腕や脚の支持位置を調整すると、同じエクササイズでも抵抗や支えが変わります。これは筋力課題にも、姿勢保持課題にもつながります。
摩擦は動きに逆らうため、運動抵抗になり得ます。一方、接触点が安定することで一定の姿勢を保ちやすくなる場合もあります。負荷が増えるか減るかは種目・重心・支持点の配置によって変わります。
前後・左右・斜め・回旋方向に対して、四肢と体幹の協調を学習させるプログラムを作れます。水平の摩擦抵抗を身体がどう受け止めるかを観察することが重要です。
ジャンプ着地をしなくても筋力課題を生み出せます。ただし「低衝撃」は「低負荷」や「すべての関節に安全」を意味しません。可動域末端の負荷や姿勢制御には十分注意が必要です。
高負荷への進行だけではなく、動作の質を保つための難度調整にも利用します。各変数を一つずつ変え、観察できる変化を記録します。
| 変数 | 難度を下げる設定例 | 難度を上げる設定例 | 評価すべきポイント |
|---|---|---|---|
| 01 摩擦圧(荷重) | 動くパッドにかける荷重を適切に減らす | 目的の筋力課題に応じて荷重を増やす | パッドの圧力・動作の滑らかさ・代償 |
| 02 支持点の種類 | 前腕や膝など安定しやすい支持を使う | 手支持・足支持へ切り替える | 肩甲帯・骨盤の安定、可動域 |
| 03 支持点の数 | 両脚/四点支持から開始する | 三点・片脚支持に段階づける | 体幹の回旋、接触の安定性 |
| 04 支持基底面・重心 | 支持幅を広げ、重心を安定位置へ | 支持点と重心の距離を延ばす | 重心軌道、姿勢・膝の配列 |
| 05 移動距離・方向 | 短距離・単一方向にする | 距離を延長し、斜め・左右を加える | 左右差、終末可動域の制御 |
| 06 移動速度 | 低速でフォーム優先 | 制御を維持した範囲で速度変化 | リズム、動作エラー、痛みの有無 |
Level One Course教材の「Friction Training™ Parameters」を日本語で要約し、難度調整・観察例を加えています。動作によって増減する負荷と安定性は異なるため、表は固定的な効果を保証するものではありません。
以下は教材に収録された基本種目を用いた運動学的な応用例です。狙いは「観察できる動作の変化」であり、特定の傷害予防効果やスポーツ成績の改善を保証するものではありません。
| 狙う機能・タスク | 例となる種目 | 調整する要素 | 現場での観察指標 |
|---|---|---|---|
| 片脚の荷重受容・減速制御 | Backward Lunge / Single Leg Squat | 後方スライド距離、支持脚の荷重 | 膝の軌道、左右の安定性、ブレーキ時の姿勢 |
| 多方向への荷重移動 | Skating / Lateral Skating | 移動方向、左右の圧力、速度 | 横移動時の骨盤・頭部位置、スムーズな切り返し |
| 体幹の抗伸展と肩の支持 | Flow Out Forearms / Flow Out Hands | 支持点、前方到達距離、速度 | 腰椎の過伸展、肩甲帯の安定性、戻りの精度 |
| 骨盤の安定と後面筋群 | Supine Hamstring | 脚の距離、片側/両側、反復速度 | 骨盤高、膝の軌道、左右の可動制御 |
| 上半身の回旋・抗回旋 | Horizontal Reach & Pull / Plank Rotation | リーチ距離、支持点の数 | 体幹・骨盤の過剰回旋、肩の安定、可動域 |
| 股関節・胸郭の協調 | Prone Pike / Flexibility series | 支持点、移動方向、可動域 | 代償動作、痛みのない到達距離、姿勢の保持 |
| リズム・反復・筋持久性 | Nordic Skiing / Mountain Climber | 反復時間、速度、接触圧 | 一定テンポで維持できるフォームと呼吸 |
競技動作に必要な左右・斜めの荷重移動、片脚安定性、体幹と四肢の連動を、摩擦抵抗下で反復することができます。競技成績への転移には、競技特異的な練習と継続的な評価が必要です。
アスリート向け ↗「どこへ荷重を載せるか」「どこまで動かすか」「何を動かさないか」をタスクとして伝えやすく、段階的な負荷・支持条件の変更を通じて運動学習の環境を組み立てられます。
指導者向け ↗支持点・可動域を細かく設定できるため、理学療法士などが運動療法の選択肢として検討できます。怪我・術後・疼痛のケースでは医療上の評価と許容負荷の確認を最優先します。
Physioの製品を見る ↗初回は低速・短い距離・十分な支持で開始し、疼痛・めまい・著しい不快感が生じる場合は中止してください。可動域末端での高負荷・急な速度増加は、熟練者でも慎重に行います。慢性的な症状やリハビリ目的では医療専門職の判断が必要です。
Pro Black(138 × 98 × 0.35 cm/8kg/SKU11013)、Pro Standard(118 × 78 × 0.35 cm/重量記載なし/SKU11038)、Pro Physio(98 × 68 cm/4kg/SKU11034)。
ユーザー提供教材の「Friction Training™」「Pad control」「Friction Training™ Parameters」「Level One Exercises」「Circuit Training」を参照。摩擦係数の参考値、6つのパラメータ、No.1〜No.3パッド使用法、各基本動作の説明は本資料に基づきます。教材は2018年版であり、2026年の製品性能を保証する資料ではありません。
床・靴の接触摩擦と運動戦略の関係はスポーツバイオメカニクス領域で研究されています。これらはFLOWINを用いた介入効果の実証ではなく、運動力学の一般背景としてのみ参照します。
Neuromechanical adaptations to slippery sport shoes ↗ Gait Control on a Low Friction Floor ↗
個人でのご購入から、指導者・チーム・施設への複数台導入まで。日本総代理店better:move(株式会社vit)がご相談を承ります。