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FLOWIN / ENGINEERING & PERFORMANCE SCIENCE

摩擦から、
運動を設計する。

製品の構造、負荷が生まれる力学、6つの調整変数、競技・機能改善につながる運動課題を専門家の視点で体系的に解説。

FLOWINの摩擦抵抗と運動制御を説明するコーチング写真
DEVICE & MATERIAL INTERFACE

摩擦抵抗をつくる3つの接点。

専用ボード+接触パッドの関係に焦点を当てて解説します。現行モデルの材料配合や特殊表面処理の詳細は、メーカーが開示した情報だけを仕様として扱います。

FLOWINの専用パッドとボード
FLOWINの専用ボードと接触パッド。旧指導者教材のNo.1/No.2/No.3の使用法を参照。
01 / BOARD

固定された摩擦面

主に非ロール型のProシリーズ。床に置いたボードの上でパッドを動かします。潤滑剤を使用しない設計で、多方向の運動を一枚のボードで構成できます。

02 / CONTACT PADS

支持する部位による接触条件

手や足、前腕で適切なパッドを使い分けます。荷重と身体姿勢の組み合わせが、抵抗と安定性の条件を決めます。

03 / KNEE CUSHION

膝用は保護が主目的

Level One教材のNo.3パッドは膝のクッション用途。ボード表面でスライドさせるものではありません。パッドの選択は製品付属の指示を優先してください。

現行製品の設計仕様として未確認の事項:基材の樹脂名、トップコートの厚み、摩耗係数、各モデルに固有の摩擦係数、最大耐荷重の数値、製品ごとの反復試験結果など。確認できない情報は公開仕様として掲載していません。
FRICTION MECHANICS

抵抗の大きさと、身体のコントロール。

水平抵抗を生み出すのはパッドとボードの接触。重要なのは「ただ滑る」ことではなく、動きの中で抵抗を調整できること。

DRY-FRICTION MODEL / SIMPLIFIED

F ≈ μ × N

F
移動方向と逆向きに生じる摩擦力
μ
接触の組合せ・条件による摩擦係数
N
パッドをボードへ押す垂直荷重

体重のかけ方、腕や脚の支持位置を調整すると、同じエクササイズでも抵抗や支えが変わります。これは筋力課題にも、姿勢保持課題にもつながります。

摩擦の「抵抗」と「支持」

摩擦は動きに逆らうため、運動抵抗になり得ます。一方、接触点が安定することで一定の姿勢を保ちやすくなる場合もあります。負荷が増えるか減るかは種目・重心・支持点の配置によって変わります。

多方向・多関節のタスク

前後・左右・斜め・回旋方向に対して、四肢と体幹の協調を学習させるプログラムを作れます。水平の摩擦抵抗を身体がどう受け止めるかを観察することが重要です。

衝撃と筋負荷は別の概念

ジャンプ着地をしなくても筋力課題を生み出せます。ただし「低衝撃」は「低負荷」や「すべての関節に安全」を意味しません。可動域末端の負荷や姿勢制御には十分注意が必要です。

SIX MODIFIABLE VARIABLES

指導者が操作できる、6つのパラメータ。

高負荷への進行だけではなく、動作の質を保つための難度調整にも利用します。各変数を一つずつ変え、観察できる変化を記録します。

変数難度を下げる設定例難度を上げる設定例評価すべきポイント
01 摩擦圧(荷重)動くパッドにかける荷重を適切に減らす目的の筋力課題に応じて荷重を増やすパッドの圧力・動作の滑らかさ・代償
02 支持点の種類前腕や膝など安定しやすい支持を使う手支持・足支持へ切り替える肩甲帯・骨盤の安定、可動域
03 支持点の数両脚/四点支持から開始する三点・片脚支持に段階づける体幹の回旋、接触の安定性
04 支持基底面・重心支持幅を広げ、重心を安定位置へ支持点と重心の距離を延ばす重心軌道、姿勢・膝の配列
05 移動距離・方向短距離・単一方向にする距離を延長し、斜め・左右を加える左右差、終末可動域の制御
06 移動速度低速でフォーム優先制御を維持した範囲で速度変化リズム、動作エラー、痛みの有無

Level One Course教材の「Friction Training™ Parameters」を日本語で要約し、難度調整・観察例を加えています。動作によって増減する負荷と安定性は異なるため、表は固定的な効果を保証するものではありません。

APPLIED MOVEMENT TASKS

アスリートにも、理学療法の現場にも。
同じ原理で異なる課題を設定する。

以下は教材に収録された基本種目を用いた運動学的な応用例です。狙いは「観察できる動作の変化」であり、特定の傷害予防効果やスポーツ成績の改善を保証するものではありません。

狙う機能・タスク例となる種目調整する要素現場での観察指標
片脚の荷重受容・減速制御Backward Lunge / Single Leg Squat後方スライド距離、支持脚の荷重膝の軌道、左右の安定性、ブレーキ時の姿勢
多方向への荷重移動Skating / Lateral Skating移動方向、左右の圧力、速度横移動時の骨盤・頭部位置、スムーズな切り返し
体幹の抗伸展と肩の支持Flow Out Forearms / Flow Out Hands支持点、前方到達距離、速度腰椎の過伸展、肩甲帯の安定性、戻りの精度
骨盤の安定と後面筋群Supine Hamstring脚の距離、片側/両側、反復速度骨盤高、膝の軌道、左右の可動制御
上半身の回旋・抗回旋Horizontal Reach & Pull / Plank Rotationリーチ距離、支持点の数体幹・骨盤の過剰回旋、肩の安定、可動域
股関節・胸郭の協調Prone Pike / Flexibility series支持点、移動方向、可動域代償動作、痛みのない到達距離、姿勢の保持
リズム・反復・筋持久性Nordic Skiing / Mountain Climber反復時間、速度、接触圧一定テンポで維持できるフォームと呼吸
PROGRAMME DESIGN / APPLICATION

期待できることと、検証が必要なこと。

ATHLETES

競技パフォーマンスの基礎課題

競技動作に必要な左右・斜めの荷重移動、片脚安定性、体幹と四肢の連動を、摩擦抵抗下で反復することができます。競技成績への転移には、競技特異的な練習と継続的な評価が必要です。

アスリート向け ↗
COACH / EDUCATION

キューイングと難度調整

「どこへ荷重を載せるか」「どこまで動かすか」「何を動かさないか」をタスクとして伝えやすく、段階的な負荷・支持条件の変更を通じて運動学習の環境を組み立てられます。

指導者向け ↗
PHYSIO / REHAB

臨床での運動課題の選択肢

支持点・可動域を細かく設定できるため、理学療法士などが運動療法の選択肢として検討できます。怪我・術後・疼痛のケースでは医療上の評価と許容負荷の確認を最優先します。

Physioの製品を見る ↗

教材・物理原理から説明できる点

  • ボードとパッドで水平方向の摩擦抵抗をつくる
  • 支持点・荷重・重心・方向・距離・速度で課題を変更できる
  • ジャンプ着地なしでも筋力・制御の課題を設定できる
  • 立位・片脚・上肢支持・臥位など多様な運動姿勢を扱える

ここでは実証済みと扱わない点

  • FLOWIN単独での怪我発生率の低下
  • 特定の疾患・疼痛への治療効果
  • スプリント速度・跳躍高などの改善率
  • 各製品の摩擦係数・筋電図・消費エネルギーの現行実測値
安全上の重要事項

初回は低速・短い距離・十分な支持で開始し、疼痛・めまい・著しい不快感が生じる場合は中止してください。可動域末端での高負荷・急な速度増加は、熟練者でも慎重に行います。慢性的な症状やリハビリ目的では医療専門職の判断が必要です。

SOURCES & INTERPRETATION

情報の出典と、科学的解釈の範囲。

MANUFACTURER / CURRENT

FLOWIN本国商品情報

Pro Black(138 × 98 × 0.35 cm/8kg/SKU11013)、Pro Standard(118 × 78 × 0.35 cm/重量記載なし/SKU11038)、Pro Physio(98 × 68 cm/4kg/SKU11034)。

Pro Black ↗ Pro Standard ↗ Pro Physio ↗

PRIMARY INSTRUCTOR MATERIAL / 2018

FLOWIN® Friction Training™ Level One Course

ユーザー提供教材の「Friction Training™」「Pad control」「Friction Training™ Parameters」「Level One Exercises」「Circuit Training」を参照。摩擦係数の参考値、6つのパラメータ、No.1〜No.3パッド使用法、各基本動作の説明は本資料に基づきます。教材は2018年版であり、2026年の製品性能を保証する資料ではありません。

SCIENCE TO PRACTICE

目的に合わせた製品選定と、現場で使える運動設計を。

個人でのご購入から、指導者・チーム・施設への複数台導入まで。日本総代理店better:move(株式会社vit)がご相談を承ります。